ウエスタオルとは?プロの現場でも選ばれるウエスタオルの魅力を紹介

最近の物価上昇に伴い、多くの企業が「コスト削減」に取り組んでいます。 工場などの現場作業で毎日使われるウエスは、使用量もかなりのものであることから、 「もっと安いウエスに切り替えて」と上司から言われている、購買担当の方も多いのではないでしょうか。 今回は数あるウエスの中でも価格が安く、 「今までのウエスから乗り換えたら、コストを削減できた」と評判のウエスタオルを紹介します。 ウエスタオルのメリットやおすすめの用途はもちろん、 ウエスタオルに切り替える際の注意点もお伝えするので、導入の際に役立ててください。

ウエスタオルとは?

タオルウエスについて ウエスタオルとは、その名前のとおり、お風呂あがりに体を拭いたり、食器を拭いたりするときに使う、あのタオルで作られたウエスです。材質は主に「綿」で、厚手でさわり心地が柔らかいのが特徴です。 ウエスタオルには、新品の生地を使ったものと、一般家庭から出た不用品のタオルや、縫製工場の残生地などをリサイクルしたものとがあり、後者を商品化したものをウエスタオルと呼ぶことが多いです。 ウエスタオルは価格がお手頃で、水や油など液体の吸収性も高いことから、機械や製品の油の拭き取り、自動車整備、配管工事、塗装作業、洗浄作業、清掃作業など、ものづくりを始めとした多くの現場作業で使用されています。 ウエスタオルの一覧を見てみる

現場でウエスタオルが選ばれる理由

ウエスタオルには、一般的に使われるペーパーウエスなどにはないメリットがあります。 ここでは、ウエスタオルのメリットを5つ紹介します。
  1. 価格が安いのでコスト削減になる
  2. 水や油の吸収性に優れている
  3. 丈夫で破れにくく、傷をつけにくい
  4. 作業効率が良くなる
  5. 環境に優しい

1.価格が安いのでコスト削減になる

ウエスタオルの最大の特徴は、何と言っても価格の安さです。 ペーパーウエスと比べても、価格の安さは際立っており、 ウエスタオルが選ばれる大きな理由の1つです。 メーカーや種類にもよるので一概には言えませんが、 試しに価格を比較してみると、機械や自動車の整備のときに使われるペーパーウエスは、 大手の通販サイトで1キロあたり約1,800円(※2023年5月現在の価格比較です)。 一方、ウエスタオルは1キロあたり、およそ300円~500円と、1/3ほどの価格で購入できるため、 ウエスを日常的に使うなら、ウエスタオルを採用することでコストを削減できます。

2.水や油の吸収性に優れている

価格以外でウエスタオルが優れているのは、水や油など液体の吸収性がとても高いことです。 ウエスタオルの材質は主に綿で、生地も厚めなので、床にこぼれた水や機械油、ローラーや刷毛についた塗料や溶剤、インク、コーキング剤などの拭き取りに最適です。 また保水性も良いので、水拭きや洗剤を含ませての清掃作業にも向いています。

3.丈夫で破れにくく、傷をつけにくい

ウエスタオルには、丈夫で破れにくいというメリットもあります。 ウエスタオルは布なので、水や洗剤、アルコールなどで濡らしたり、引っ張ったり、絞ったりしても破れません。 そのため、汚れたところを力を入れて拭いたり、自転車のチェーンのようなゴツゴツした金属部品を磨いたりしてもボロボロになりにくく、洗って乾かせば繰り返し使うこともできるので、とても経済的です。 また生地がふんわりと柔らかいので、拭き取り対象に傷をつけにくく、例えば機械の案内面、 金属メッキ面、ガラス製品、フローリングなど、傷がついては困るところの清掃にも向いています。

4.作業効率が良くなる

ウエスタオルを使うことで、作業効率の向上も見込めます。 ウエスタオルは、水や油をよく吸うので、清掃作業などの際に2度拭きしなくてもよく、拭き上げにかかる時間を短縮できます。 またウエスタオルは使い終わったら、そのまま燃えるごみとして捨てられるので、処分にも手間はかかりません。 価格が高いウエスの場合、どうしても使用枚数を気にしてしまいますが、安価なウエスタオルなら、惜しげなく思い切り使えるのも魅力の1つです。

5.環境に優しい

ウエスタオルの主な材質は、自然素材の綿です。 焼却した際、ダイオキシンなどの有害物質の発生が少ないので、地球環境にも優しいエコ製品です。 また、不用品として出されたタオルや、工場の残生地をリサイクルして作られているので、 ごみの減量にも貢献でき、製造時に余分なCO2を排出することもありません。 ウエスタオルの一覧を見てみる。

白色と色つきのウエスタオルを使い分ける

タオルウエスが選ばれる理由

タオルウエスが選ばれる理由

ウエスタオルを購入する際、ウエスタオルのメーカーや通販サイトで商品を探すと、 以下のように、2つのラインナップがあります。
  1. 白色のウエスタオル
  2. 色つきのウエスタオル

基本的にウエスタオルは、白色と色つきのどちらを使っても大丈夫ですが、 白色と色つきでは価格が少し異なることと、シーンによっては白色の方がおすすめという場合もあります。 以下で詳しく解説するので、ウエスタオルを選ぶ際の参考にしてください。

1.白色のウエスタオルの使用シーン

メーカーや通販サイトの販売ページには、「ウエスタオル 白」などのように記載されています。 白色のウエスタオルは、色つきのものと比べて、 1kgあたり数十円ほど価格が高くなりますので、選定の際は注意してください。 白色のウエスタオルは清潔感があるので、見た目の印象が良く、 リフォーム工事やエアコン設備工事など、個人のお客様宅で作業するときでも安心して使えます。 また、拭き取った汚れを確認したい場合も、白のウエスタオルの方が便利です。 白いウエスタオルを見てみる。

2.色つきのウエスタオルの使用シーン

メーカーや通販サイトの販売ページには、「色ウエスタオル」などのように記載されています。 様々な色のウエスタオルが混合して入っていますが、 その分、白色のウエスタオルより価格は安くなります。 なお色付きでも、ウエスタオルとしての性能は白色と変わりません。 代表的な使用シーンは例えば、
  • 機械、自動車、バイク、金型のメンテナンス時の清掃
  • 加工部品の拭き上げ
  • 床の水濡れ、機械油の吸い取り
  • 油で汚れた手をぬぐう
  • 作業後の工具の清掃
  • 機械部品の仮置き
  • 塗装作業の養生
  • 営業車のワックスがけ、洗車後の拭き上げ
  • 社内の大掃除

などです。 また、ウエスタオルは厚手で柔らかいので、工具や壊れやすい精密部品を運んだり、保管する際の緩衝材としても使えますし、バリが出ている機械部品をつかむときに使えば、怪我の防止にもなります。 他にも、ペットショップでペットシーツの代替品として使われたり、お世話になっている業者さんにプレゼントしたら、とても喜ばれたという方もいますので、工夫次第で使い方は様々です。 色つきウエスタオルを見てみる。

ウエスタオル導入の際の注意点

ウエスタオル導入の際の注意点

ウエスタオル導入の際の注意点

水や油の吸収性に優れ、丈夫で破けにくく、価格もリーズナブルとメリットの多いウエスタオルですが、 その反面、ウエスタオルには不向きな作業や環境もあります。 「せっかく購入したのに、うちの会社では使えなかった」といったことにならなたいために、 ウエスタオルを導入する際の注意点を5つ紹介します。
  1. 糸くずや毛羽が出ることがある
  2. サイズや色、1キロあたりの枚数にバラツキがある
  3. 使いやすいサイズに裁断する必要がある
  4. 細かすぎる部分の清掃には向かない

1.糸くずや毛羽が出ることがある

ウエスタオルの中には、大きなバスタオルを裁断したものも含まれるので、裁断した部分がほつれ、糸くずが出ることがあります。 また、製品の油を拭き取る際に、タオルの生地繊維が製品に引っかかってしまったり、拭き取ったあとに多少の毛羽が残ってしまうこともあります。 そのためチリやホコリを嫌うクリーンルームでの使用や、汚れやゴミがついてはいけない精密部品の拭き取り、清掃には向いていません。

2.サイズや色、1キロあたりの枚数にバラツキがある

ウエスタオルの元になるリサイクル品のタオルは、サイズ、形、色、重さが様々です。 そのため、同じウエスタオル1kgでも、含まれる枚数は毎回異なり、6枚とか7枚のときもあれば、10枚以上入っているときもあります。 同様にウエスタオル1枚あたりのサイズにもバラツキがあり、ハンカチサイズのもの、フェイスタオルサイズのものなど、様々な大きさのものが含まれます。 また色付きのものを購入した場合、様々な色のウエスタオルが混合して入っているので、「青色のウエスタオルだけがほしい」ということは難しいです。

3.使いやすいサイズにカットする必要がある

ウエスタオルの大きさは様々です。 もし使いやすいサイズが入っていなかった場合は、用途に合わせて自分でカットする必要があります。

4.細かすぎる部分の清掃には向かない

ウエスタオルは生地に厚みがあるので、狭すぎたり、細かすぎたりする部分の拭き取りや清掃には適していません。その場合は、ペーパーウエスを使うとよいでしょう。

まとめ

タオルウエスについてのまとめ

タオルウエスについてのまとめ

今回は、ウエスタオルのメリットや導入時の注意点などを紹介しました。 ウエスタオルは丈夫で破れにくく、高い吸水性と吸油性をもつため、 機械メンテナンス、汚れの拭き取り、清掃作業など、多くの場面で使えるウエスです。 またペーパーウエスと比較しても、1kgあたりの単価がお手頃で惜しげなく使えるので、 コスト削減につながるのも魅力的ですね。 メリットが多い一方で、ウエスタオルには向かない作業や環境もあるので、 まずは5kgなどの少量サイズからお試ししてみるといいと思います。 ウエスタオルの一覧を見てみる。